安齋 暢仁 Nobuhito Anzai(北海道大学学生)
「林業への想いを持つ人が集まり、語り合い、交流することで、将来のために有意義なものとなる3日間」
安齋暢仁さん/北海道大学学生
第9回北海道、に参加
Q:サミットに参加したきっかけや目的は?
A: 若手林業ビジネスサミットに参加したきっかけは、林業に関わる様々な業種の人たちのお話を聞いてみたいということでした。
私は現在、北海道の大学で森林について専攻しており、授業の中でも日本の林業や森林の抱える問題などについて学んでおります。その中で林業や森林に携わる人は多くの分野にいることがわかり、大学の学問の世界だけではなく森林の現場により近い人からの意見も聞きたいと思いました。
そうした中で同年代の林業について考える様々な業種の人が集まる若手林業ビジネスサミットがあることを知り、多くの方と意見を交換し合うことで林業への学びを深めたいと考えていた私にとって絶好の機会だと考え参加させて頂きました。
Q:サミットに参加した感想や成果
A:私が参加した第9回サミットのテーマが、「大規模林業と森のバランスを考える林業の対比」で開かれ、それぞれの林業が目的とする姿があり、それぞれの果たす役割は別なのかもしれないということを勉強できました。
大規模林業というのはやはり木材生産効率に長けている側面がありますが、一方で自然保護や環境保全機能といった側面から考えると少し難点があるような気がします。
それに対して、森のバランスを考える小規模な林業では、木材生産効率は産業全体から見ると低いかもしれませんが、森林の環境保全機能も考慮した丁寧な施業を行えることや、森林の空間利用能力を充分に発揮して、人が集まる森の場所作りを行えるなど様々な森林や林業の活用法を生み出すことができる長所もあると思いました。
今後も、足を運べる機会があれば参加していければと考えています。いずれの林業が一辺倒に正しいということではなく、どの軸から林業や森林を捉えるかという視点を持つことが非常に重要だと学ぶことが出来ました。
Q:今後サミットに期待すること
A: 林業への想いを持った人たちが集まり、それぞれがその想いを語り、森林の未来のために頑張っていきたいと願う人たちが交流するこの若手林業ビジネスサミットは、私自身もそうであったように多くの参加者にとって将来のために有意義なものとなっていると思います。
また日本の森は1つとして同じ場所はないので、それぞれの地域によって特色のある林業や森林への取り組みがあると思いますし、次から次に新しい森への関わり方が地域に産出されています。今回も北海道の森林を見て回ることで森林に対する新たな見方や取り組みに気づくことができ、今後の活動の基盤となっていきました。
そのため、これからも若手林業ビジネスサミットが全国各地で開かれ、その地域毎に特色のある森林を舞台に参加者が交流し学びを深めることで、全国から集まる多くの参加者にとって有意義なものになっていくことを願っております。
Q:あなたが考える森林ビジネスは?
A:現実性をしっかりと考えたわけではなく、自分が将来にやりたいこととして、野菜などで地産地消という言葉があるように、木材でも自分の住む身の回りにある地域の材で地産地消のシステムが実現できるようにしていきたいです。
林業こそ先代の方から受け継いだ山に残された木々で成り立つ物語性のある産業であることから、そうした長い時間をかけて作られた木材が消費者のもとに届くシステムを作りたいと思います。
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