川端 俊介 Syunsuke Kawabata (東京農業大学)
「林業への熱い想いを持つ人同士の交流、寝食を共にすることによってできる、横のつながりが今後の大きな宝物に」
川端俊介さん/東京農業大学大学院生
第8回岩手、第9回北海道、に参加
Q:サミットに参加したきっかけや目的は?
A: 若手林業ビジネスサミットに参加したきっかけは、たまたまFacebookのおすすめイベントで見つけたのがきっかけです。笑
もともと大学で、森林の勉強をしていて、実習などで林家さんや製材所、銘木店などの見学には行っていたのですが、学内だけでなく学外で、林業に興味のある・従事している若い人との繋がりが欲しいなと思っていたところ、
「林業に興味のある年齢39歳未満」「全国から人が訪れる」
の集まるイベントということで、これだー!!と思い参加しました。笑
1回目を参加してみて、座学だけでなく、現場だからこそ学び取れることがある、何より3日間林業のことだけを話しする・考える異様な空間が楽しかったので、岩手の参加だけでなく、北海道も参加しました。
Q:サミットに参加した感想や成果
A:前のところにも少し書いたのですが、現場でしか得られないものがたくさんあり、そこが一番大きいなと思います。実際に現場で従事している方の話を聞ける、現場を見学させて頂ける、視るもの・聴くもの・感じるもの、すべてが新鮮で楽しかったです。
また、3日間森林・林業にかかわる話しかしないっていうのに衝撃を受けました。飲みの席でもお酒が進んでも下世話な話より、林業について熱く語っているって、中々異様な空間ですよね。笑 大学でもそういった会話を僕自身がしたことがなかったので、本当にすべてが新鮮な3日間でした。
現場を実際に見学し話を伺うことによって、知識が得られた事もそうですが、一番大きいのは参加者同士での横のつながりができたことが一番大きいように思います。実際に、サミットに参加した方ともサミット後に連絡を取りあい、一緒に林業系のイベントに参加したり、ご飯に行ったりと参加前と比べると、更に生活が充実しているように感じます。そこで、また話をして新しい発想が生まれたり、別の方との繋がりが出来るので、やはり繋がりが一番大きいように思います。
あとは、サミットの最終日に行われる3日間に体験を通して、グループワークで新たな林業ビジネスを考えるのがとても印象的でした。各班それぞれ特色のあるビジネスプランが発表され、そういった考え方があったのかととても勉強になります。僕自身も考えるときに、1年目に参加した時は、その時特に何も意見ができず案も浮かばず他の班員の方の意見を尊重する形となり何もできていなかったのですが、2年目の時には少しは自分なりにビジネスモデルを考える事が出来ていたので、少しは成長したのかな?と感じることができました。
Q:今後サミットに期待すること
A: 年齢の若い、林業への熱い想いを持った人たちが集まり、そこから更に新たなつながりが生まれ、新たな発想に繋がる、これが醍醐味のように感じるので、今後も参加者同士での交流を大事にしていってほしいように思います。
僕自身もそうであったように、この参加者同士の横のつながりこそが、多くの参加者にとって将来のための大きな宝物になると思います。
また、僕が参加した岩手、北海道をはじめ全国どこ見ても同じ森は1つもないと思います。同じ町ですら、同じ森はないので当然といえば当然かもしれませんが…。
全国どこの森も同じものは無いと思うので、全国各地のその土地特有の森林を肌身を持って感じ、その土地に合った施業方法の見学、その地域の森林との関わり方など、そこから何を学ぶかは人それぞれだと思いますが、参加し感じ自分だとどの様にこの森を活用するか?など、ビジネス的な視点で考えていってほしいと思います。
そのため、これからも若手林業ビジネスサミットが全国各地で開催され、その地域毎の特色のある森林を舞台に、参加者同士でディスカッションし、学びを深め、寝食を共にすることで、全国から集まる多くの参加者にとって有意義な3日間となることを心より願っております。
Q:あなたの林業ビジネスを教えてください。
A:まだ特にこれといったものは考えられていないのですが、現在森林浴やトレッキング、マウンテンバイクなど山の環境自体を活用するようなビジネスが注目されていて、従来の「林業=山を育て木材を販売する」といった方法以外でも収益を得られている事例を良く見聞きするので、そういった形式も取り入れながら経営していけるといいのではないかなと思っています。
また、面白いなと思うのが、よく林業の関係のない展示会やご飯屋さん等で、曲がった木が使われていたり、穴が開いていたり細い枝など、山に捨てられていたような木材が使われているのを見かけるので、こういった使い方もあるのかと勉強になっています。その度に、思考を柔軟にして物事を考える必要があるんだなと思うようにしてます。
つまり、やってみたいことは沢山あるのですが、まだ何も決まっていないということですね。。。苦笑
今後も色んな現場を見学し、日々学び、いつかこういったビジネスを行います!
と胸を張って応えられるように、精進していきたいと思います。
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